荷受フォーム組立マニュアル
ご使用になる前に
荷受フォームは建設資材の搬出入の際、クレーン等で吊り上げた資材を仮置きするために設置することを目的とした枠組足場用の荷受架台です。ご使用にあたっては下記の注意事項、警告内容等を守り、正しくご使用ください。
注意事項
① 取付金具のボルト、ナットを本締めするまでは、絶対に足場板の上に乗らないでください。
② 荷受フォーム本体と建枠の接合部には壁つなぎは必ず取付けてください。
③ 荷受フォーム資材に、万一変形や腐食が発生した場合は使用しないでください。
1.積載荷重
荷受フォームを取付ける枠組足場の高さ及び幅により許容荷重は下図の許容積載荷重表の値になります。
2.安全帯の使用
足場内より組立(解体)の場合、手摺枠及び手摺の取付(解体)時には必ず安全帯を使用して作業を行ってください。
3.壁つなぎ
●壁つなぎは、荷受フォームの設置面及び斜材設置面の当該スパン全てに取付けるものとします。(梁枠を取付ける建枠の躯体側2スパンで2×3=6個、3スパンで2×4=8個)
●壁つなぎには、仮設工業会認定品を用いるものとします。
●壁つなぎを設置する位置の躯体側強度は、事前に十分な強度を有することを確認するものとします。
4.足場の積載荷重
足場に積載する荷重は、1スパンあたり400kg以下とし連続して同時に積載する場合は、2スパン以下、また同一スパンに積載する場合は2層以下とする。
5.その他の荷重
落下防護用部材(手摺、養生枠、朝顔等)を用いる場合は、それらの部材重量を元に別途ステージへの積載許容荷重の算出を行うものとする。また、風荷重については、仮設工業会の示す安全技術指針に従い検討を行うものとする。
6.許容荷重の表示
計画に基づき検討し設定した許容荷重は、荷受フォーム上の見やすい場所に表示を行うものとする。
7.禁止事項
荷受フォームへのは短時間とし、長時間の仮置き場として使用しないこととする。また、載荷に際しては、衝撃力を伴う積載作業を行わないこととする。
使用部材は指定した部材であり、変形、腐食等の認められる物は、使用してはならないものとする。更に、代替部材あるいは改造部材の使用は禁止するものとする。
8.荷受フォーム設置の制限(同一層)
荷受フォームは連続設置スパンは3スパン以下とし、かつ、同一層内に複数設置する場合は下表に示すとおり間隔を開けるものとする。
9.荷受フォーム設置の制限(同一スパン)
荷受フォームは、同一スパン内に2箇所以上設置しないものとする。
枠組足場内での組立(高所組立)の場合
1.取付金具設置
荷受ステージを設置する層、及びその下層の当該スパンの建枠接合部に、取付金具を取付けます。(2スパンで6個、3スパンで8個必要)
2.本体(斜材付き)の取付
●各本体の先端に、展開用のロープを取付ける。(ロープは3m程度のもの)
●先ほど取付けた金具の層でロープ本体を引き上げ、本体建地に取付けられたシャフトを、取付金具上部の凹部に掛けます。
3.踏み板の設置
設置スパン分の梁枠を取付けた後、
① 各スパン1枚ずつの足場板を設置し、各々同時に梁枠先端へ押し出すように移動させます。
② 同じ手順で各スパンに2枚目の足場板を取付けます。
4.手摺の取付
手摺及び串桟を手摺枠、手摺柱のブレスピンに取付けます。
5.巾木Sの取付
巾木Sは手摺枠のガイドに差し込みます。
6.巾木Lの取付
巾木Lは手摺枠、手摺柱下部についている金具の溝に巾木L端部のリベットを合わせ(①)、スライドさせながら(②、③)はめていきます。
7.交差筋違の取付
各斜材間に、交差筋違いを取付けます。交差筋違いを取付けるブレスピンはインチサイズ、メーターサイズにより異なります。
取付時には下図取付位置①から取付、次に取付位置②のブレスピンに交差筋違いを取付けていき、取り外しの際は②、①の順に取り外します。
8.吊り材の取付
施工工程に伴い盛り替えを行う場合は、本体と斜材の間に吊り材を取付けます。本体、斜材の吊り材用プレートに吊り材をはめ込みます。