メッシュシートの解説
メッシュシートの認定基準と解説
①適用
この基準は、主として建設工事現場における足場等の仮設構造物の外側構面に設け、作業側からボルト等の物が足場等の構面を超えて落下するのを防止するために用いるメッシュシートについて適用する。
②定義
本基準でいうメッシュシートとは、難燃性の繊維又は防炎加工を施した繊維を網状に編織したもの(網地)、若しくは合成繊維を網状に編織したもの(網地)に防炎加工を施したもの等を縫製し、かつ、たて・よこ各辺の縁部にはとめ金物等を取付けたものをいう。
③材料等
メッシュシートの網地の材料は、次のものとする。
(1)メッシュシートの網地及び縫込みテープ等は次によること。
(イ)合成繊維であって、かつ、難燃性のもの又は防炎加工を施したもの。
(ロ)日本工業規格A8952(建築工事用シート)に定める附属書(建築工業用シートの防炎性試験方法)の附属書表1の防炎性を有するもの。
(2)はとめ金具の材料は、日本工業規格H3300(鋼及び銅合金継目無管)に定める管(C2600T)の規格に適合するもの又はこれと同等以上の機械的性質を有し、かつ、耐蝕性を有すること。
(3)縫込みロープは、ナイロン等の合成繊維であること。
④構造等
メッシュシートの構造は、次に定めるところに適合するものとする。
(1)各辺の綾部は、縫込みロープを縫いこんでいること。
(2)各辺の綾部は、縫込みテープ又はあて布を二つ折りにして縫い合わせたものとし、かつ、それぞれの幅は30cm以下であること。
(3)各辺綾部の縫い合せしろは2cm以上3.5cm以下であること。
(4)はとめは、ピッチ35cm以下とすること。
(5)はとめ金具の穴の大きさは、内径10mm以下とすること。
(6)メッシュシートの端部からはとめ金具の穴の中心部までの距離は1.7cm以上とすること。
●仕上がり寸法
メッシュシートの標準仕上がり寸法は、次表によるものとする。
⑤工作等
(1)メッシュシートの各辺縁部は、折り返し幅が仕立て糸で全長にわたり、十分に縫い合せ、かつ、折り返し部分がはがれ、又は縫いこみロープの露出等がないように加工するものとする。
形のゆがみが生じないよう加工するものとする。
⑥強度等
メッシュシートの性能試験は、網地の引張試験、はとめ部の引張試験及び落下試験とし、それぞれ次表の左欄に定める試験方法による試験を行った場合に、それぞれ同表の右欄に定める強度等を有するものとする。